浜松科学館 みらいーら

浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩け…

浜松科学館 みらいーら

浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩けば1分足らずで通過してしまいます。 その1歩1歩にもたくさんの生き物がいて、関わり合い、科学的な事象が起こっています。「小さな森での小さな出会い」を少しずつお届けします。

マガジン

  • 105歩で生き物観察

    浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩けば1分足らずで通過してしまいます。 その1歩1歩にもたくさんの生き物がいて、関わり合い、科学的な事象が起こっています。「小さな森での小さな出会い」を少しずつお届けします。

  • 浜松ミクロ散歩

    「浜松のことをもっとよく知りたい!」 好奇心旺盛なスタッフが浜松科学館を飛び出して、浜松各地を訪問。 訪問先で出会った方々とふれあい、こだわりの商品などを科学館にある電子顕微鏡で観察して、ミクロから浜松を探っていく企画です。

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記事一覧

巡回展「身近で気になる昆虫展」 in 北杜市オオムラサキセンター

この記事が本年最後の投稿になる予定です。 今年も大変お世話になりました。 巡回展「身近で気になる昆虫展」開催中!今年最後の記事は、巡回展のご案内です。 山梨県にあ…

何に巻き付く? ヤブガラシのスマートな生存戦略

はじめに秋も終盤。そろそろ大掃除を計画する方も多いのではないでしょうか? 自然観察園ではボランティアの皆さんとゴミ拾いや樹木の剪定など、「整備活動」という名の大…

科学館で「ヒアリ」を探した話

はじめに「ヒアリだ!」 自然ゾーンにアリの模型があります。この模型を見た多くの人は「ヒアリだ!」と言います。 残念、ハズレです。 (こんな大きなアリがいたら地球は…

「不思議に満ちた世界」針山孝彦先生(浜松医科大学特命研究教授)

10月15日に「みらいーら自由に研究ラボ 探求賞 表彰式」を開催しました。「みらいーら自由に研究ラボ」は、子供たちが気になる材料を持ち込み、科学館の実験機器を使って実…

自然観察園で穴を掘ったら、南アルプスと中央アルプスが出てきた話

はじめに 「さぁ皆さん、今日は "穴" を掘りますよ」 「え?穴?(この人また変なこと言ってるよ…)」 noteではこれまで目線の高さの動植物だけでなく、地面の落ち葉や、…

【自由に研究ラボ2022】子供たちが気になる材料を持ち込んで実験機器を使って探究しました。

はじめに今年の6月~8月に開催した「みらいーら 自由に研究ラボ」が無事に終了しました。 子供たちが気になる材料を持ち込んで、電子顕微鏡、生物顕微鏡、実体顕微鏡、解…

巡回展「身近で気になる昆虫展」 in 北杜市オオムラサキセンター

巡回展「身近で気になる昆虫展」 in 北杜市オオムラサキセンター

この記事が本年最後の投稿になる予定です。
今年も大変お世話になりました。

巡回展「身近で気になる昆虫展」開催中!今年最後の記事は、巡回展のご案内です。
山梨県にある北杜市オオムラサキセンター様を会場に、2021年に浜松科学館で開催した夏の企画展「身近で気になる昆虫展」の巡回展を行うことになりました(既に開催中です)。

筆者はTwitterで「この虫なんだろう?」に回答する活動を行っています。

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何に巻き付く? ヤブガラシのスマートな生存戦略

何に巻き付く? ヤブガラシのスマートな生存戦略

はじめに秋も終盤。そろそろ大掃除を計画する方も多いのではないでしょうか?
自然観察園ではボランティアの皆さんとゴミ拾いや樹木の剪定など、「整備活動」という名の大掃除をしています。

整備活動の目的は大きく2つです。

しかし、2つの目的が時として相反することがあります。その1例が今回の記事の主役「ヤブガラシ」です。

ヤブガラシはブドウ科の1種。

5枚一組の複葉をもつ、つる植物です。周囲に巻き付

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科学館で「ヒアリ」を探した話

科学館で「ヒアリ」を探した話

はじめに「ヒアリだ!」

自然ゾーンにアリの模型があります。この模型を見た多くの人は「ヒアリだ!」と言います。
残念、ハズレです。
(こんな大きなアリがいたら地球はアリの惑星になっていたかもしれません・・・)
正解は、日本に昔から生息する「トビイロケアリ」です。ヒアリと答えた人に「どうしてヒアリだと思いましたか?」と尋ねると「茶色いから」とのこと。

私たちの身の回りにはたくさんの在来種のアリ(以

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「不思議に満ちた世界」針山孝彦先生(浜松医科大学特命研究教授)

「不思議に満ちた世界」針山孝彦先生(浜松医科大学特命研究教授)

10月15日に「みらいーら自由に研究ラボ 探求賞 表彰式」を開催しました。「みらいーら自由に研究ラボ」は、子供たちが気になる材料を持ち込み、科学館の実験機器を使って実験・観察するイベントです。

今回は針山孝彦先生(浜松医科大学特命研究教授)からいただいた講評を紹介します。

針山先生のメッセージには、イベント参加者だけでなく、すべての子供たち、そして私たち大人の心にも響く「研究」の意味、大切さ、

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自然観察園で穴を掘ったら、南アルプスと中央アルプスが出てきた話

自然観察園で穴を掘ったら、南アルプスと中央アルプスが出てきた話

はじめに
「さぁ皆さん、今日は "穴" を掘りますよ」
「え?穴?(この人また変なこと言ってるよ…)」

noteではこれまで目線の高さの動植物だけでなく、地面の落ち葉や、そこで生きる動植物など、地表の生態系にも着目してきました。しかし、改めて考えてみると、地下環境には踏み込んだことがありません。

土の色は、黒色? 茶色?
砂っぽい感じ? 粘土っぽい? それとも石だらけ?

私は、今いる場所の僅

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【自由に研究ラボ2022】子供たちが気になる材料を持ち込んで実験機器を使って探究しました。

【自由に研究ラボ2022】子供たちが気になる材料を持ち込んで実験機器を使って探究しました。

はじめに今年の6月~8月に開催した「みらいーら 自由に研究ラボ」が無事に終了しました。

子供たちが気になる材料を持ち込んで、電子顕微鏡、生物顕微鏡、実体顕微鏡、解剖セット等の実験機器を使って自由に探究しました。

イカを解剖したり、納豆菌を見たり、クモの糸の強さを測ったり、プラントオパールを同定したり…。科学館職員も初めての経験が多く、勉強になることばかりで、とても刺激的な日々でした。

・いつ

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