マガジンのカバー画像

105歩で生き物観察

35
浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩けば1分足らずで通過してしまいます。 その1歩1歩にもたくさんの生き物がいて、関わり合い、科学…
運営しているクリエイター

#菌類

かなりシビアな昆虫と菌の共生関係。

街路樹でモンパキンを探してみよう自然観察園にも植えられているサクラ。 今は葉が落ち、硬い冬芽の中で小さくまとまった蕾や葉が暖かい春を待っています。 サクラにはソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなど色んな種があります。 どの種にも共通して茶色や黒色のフェルトのような膜が枝や幹の一部を覆っていることがあります。 下の写真は、浜松市内の公園で撮影したものです。 触ってみるとけっこう硬め。 樹皮にぴったりとくっついています。 試しに剥がしてみると、ペリペリと簡単にめくる

生き物の名前を知ると、モノクロな世界に色が付く。

生き物の名前を知ると、モノクロな世界に色が付く浜松科学館自然観察園の身近な生き物や、生き物同士のかかわりをご紹介している本アカウント。開始して半年が経ち、フォロワーさんも100名を越えました。本当に有難いことです。筆者としましても、とても励みになります。お礼申し上げます m(_ _)m さて、先日「身近で気になる野鳥ランキング Best50」がnote編集部の今日の注目記事に選ばれました。多くの方々の目に触れることとなり、とても嬉しく思っています。 野鳥然り、生き物の名前

落ち葉で陣取り合戦:ツバキの葉を分解する菌類たち

はじめに「キノコ」と聞いて何を思い浮かべますか? 炊き込みご飯、マイタケの天ぷら、マッシュルームのアヒージョ、マツタケの土瓶蒸し…キノコは私たちの生活の中で「食品」として馴染み深い存在です。なんだかお腹が空いてきましたね(笑) 残念ながら小学校の理科では登場しないキノコ。中学校でキノコを含めた菌類たちを「分解者」として学びます。彼らは自然界で落ち葉や倒木、動物の死体などを分解する重要な役割を果たしています。 食べると美味しかったり、森の掃除屋さんとしての役割を持つ菌類たち