科学館noteキャラクター「まるだしくん」
はじめに
科学館noteにたびたび登場する謎のキャラクター。
「いったい何者?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
来場者の方から「あのキャラクター大好きなんです!イラストをいただけますか?」というご要望をいただくことがあります(即興で描かせていただきますので、お気軽にお声がけください)。
noteアカウントを開設して2年余り、記事の数も約50本とそれなりに蓄積してきました。満を持して今回はこのキャラクターを皆さんにご紹介したいと思います!
名前:まるだしくん
名前は「まるだしくん」と言います。
日常生活の中で「これって何だろう?」「どうしてこうなるんだろう?」と不思議に思う気持ち。私たちの好奇心が具現化したキャラクターがまるだしくんです。まるだしくんは常に好奇心が「まるだし」状態。これが名前の由来になっています。
まるだしくんは「好奇心まるだし」
まるだしくんは、私たちの好奇心が形になったものですので、まるだしくんに年齢や性別はありません。キャラクターを作るときに表情や体つき、髪型、服装などを可能な限り簡略化することで、年齢や性別、国籍が特定されないように工夫しました。
もちろん好きな物・嫌いな物などの設定もありません。
なぜなら、まるだしくんは人それぞれの好奇心だからです。
好奇心と言うと、私たちは知らず知らずのうちに子供たちや若者の特権のように思いがちです。大人は仕事や家事など、やるべきことがたくさんあります。ついつい日常生活をいかに楽に、スムーズにこなすことができるかに重きを置いてしまって、不思議に思うことを忘れがちになっているかもしれません。
まるだしくんは、日常生活の中にもたくさんの不思議・疑問があること、そして好奇心を持つことの楽しさを私たちに気づかせてくれます。
あたり前の日常生活の中にも、ちょっとした不思議が潜んでいます。その不思議を「なぜだろう?」と考えたり、調べたりすることで、面白い発見に繋がるかもしれません。その気づきはきっと生活に彩りを添えてくれることでしょう。
まるだしくんは「不思議をみつける名人」
まるだしくんは科学館noteを主な活動の場としています。そして身近な自然に潜む不思議をみつけて、私たちを探究の旅に誘ってくれます。
まるだしくんはケヤキの落ち葉のサイズのバラつきを不思議に思って、落ち葉562枚の長さを測ったことがありました。そして葉のバラつきの裏にあるケヤキの巧みな生存戦略を知りました。
ある時はチューリップの花が成長することを本で読むと、毎日毎日花のサイズを測り続けました。そして一日にどれだけ大きくなるのかを体感しました。
またある時はモンパキンとカイガラムシの関係性を論文で調べました。その結果、モンパキンにとってカイガラムシは家畜のような存在であるという、とてもシビアな共生関係があることを知りました。
野鳥や地衣類、コケなど身近な生き物の種名を勉強したこともありました。生き物の種名が分かることで、日常生活に彩りが添えられるような感覚を覚えました。
おわりに
最初にもご紹介しましたが、まるだしくんは人それぞれの好奇心が具現化したキャラクターです。科学館noteの中だけでなく、あなたがあるものに対して「好奇心まるだし」になった時、きっとあなただけのまるだしくんが現れることでしょう。
まるだしくんを生み出すコツは、日々の生活の中でいったん立ちどまって身の周りを眺めてみること。まるだしくんはよくしゃがみこんで何かをジーっと観察するポーズをします。
これは筆者も自然観察園でよくする定番の姿勢です。このまま10分くらい観察していると、それまで気が付かなかった生き物や土、石、陽の光、空気のにおいなどを感じとることができます。そして、蝶が飛んできたり、鳥の糞が落ちてきたり、ドラマティックな場面に遭遇します。
ぜひ皆さんも、自分だけのまるだしくんを具現化してみてください。そして、これからも科学館noteで、まるだしくんとの探究にお付き合いをお願いいたします。