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浜松ミクロ散歩 「ガーベラ」前編 ~ガーベラ栽培のプロ集団~

「浜松のことをもっとよく知りたい!」
好奇心旺盛なスタッフが浜松科学館を飛び出して、浜松各地を訪問。
訪問先で出会った方々とふれあい、こだわりの商品などを科学館にある電子顕微鏡で観察して、ミクロから浜松を探っていく企画です。

今回訪れたのは、浜松市でガーベラを生産・販売する 浜松PCガーベラ。
これまでは、母の日や誕生日など大切な人への贈り物や入学式や結婚式などイベントに華やかさを添えるものとして需要のあったガーベラ。
コロナ禍では、ステイホームで家で花を飾って楽しむという新たな需要が生まれ、それまでお花屋さんに足が向かなかった20代〜30代の若い世代にも親しまれるようになりました。

ご存じの方も多いかと思いますが、浜松市はガーベラの生産量が日本一。
浜松PCガーベラはその中でも圧倒的な生産量を誇るガーベラ栽培のプロ集団です。

鈴木 誠さん

浜松PCガーベラに所属して29年、浜松PCガーベラ販売部会の部会長やJAとぴあ浜松生産者協議会の会長も務めたことがある大ベテラン 鈴木 誠さんにお話を伺ってきました。


浜松PCガーベラの名前の由来にもなっているパッキングセンター

パッキングセンター

まずは、梱包・出荷の要となるパッキングセンターにお邪魔します。
浜松PCガーベラのPCはパッキングセンターの略なのだそうです。

鈴木さん
今ですと、大体、このセンターでは、一日で6万本のガーベラを一気に処理してます。ケースで言うと6,000ケース。
僕らのガーベラは全国のシェアの約18%を握ってますので、全国の主要市場でも常にNo.1の出荷量です。

鈴木さん
基本的に直接販売、インターネット販売とか直売とかはしません。全部、市場流通のみというやり方になっています。
色んな農産物の中で実はお花が一番、「市場」というシステムを使います。現状でも、日本国内で流通しているものの7割から8割は市場を通すと言われていて、お肉なんかで5割、野菜で6割くらいと言われていますので、お花は比較的市場を通す比率が高いですね。

冷蔵庫の中で

鈴木さん
ガーベラを保存する冷蔵庫は、温度は13度、湿度は90%で管理をしています。
湿度を90%に上げることによって、水につけてなくても、そのまま箱詰めできる状態を作っています。
ガーベラ農家はここに朝に収穫した花を持ち込みます。もう午前には、庫内はガーベラで一杯になっちゃいますよ。

キャップ掛けマシン

鈴木さん
これはキャップ掛けマシン。(キャップとは花を保護するためにかけるビニール製のカバーのこと。)一番日持ちがいい状態で収穫しようとするとお花が少し開いた状態がベスト。
ですが、お花が開いた状態だと一個一個に保護キャップをつけないと花が痛んでしまうんです。
これを手作業でつけるとものすごい手間がかかりますので、農協さんと僕らでシステムを考えてマシンを開発してもらいました。

一本ずつ綺麗にキャップを掛けていくマシン

鈴木さん
僕らガーベラ農家の実労働時間は、年間2500労働時間ほど。
年間2500労働時間で一人あたり200坪あたりの広さの畑を切り盛りできる計算です。
パッキングセンターを利用すると、一人あたり300坪の広さの畑を切り盛りできるくらいの余裕が生まれます。
マシン利用料や人件費もあるけど、その分にも増して規模を拡大できたのはそういうことなんだね。

小粥
効率的な方法としてマシンが生まれたんですね。みんなで集まって知恵を出し合って協力しあって築き上げた成果なんですね。

毎年オリジナル株が誕生する試作圃場(しさくほじょう)

鈴木さん
ここがヨーロッパ系の試作圃場になります。ここにあるので大体60種類くらいあるかな?外国の種苗会社が、日本で販売を検討している、まだ未発売の品種群を入れている畑です。いわゆる試作ですね。

小粥
うわ~!すごく綺麗ですね。
葉っぱや大体の造りはたんぽぽに似てるけど…あ、品種によって葉の刻みが違うなあ。
一株の花の多さと花の大きさは関係があるんですか。

鈴木さん
ありません。
例えば、大輪ガーベラで、花茎が10cm以上を僕らは「大輪」と呼んでます。
基本的には、花立ち(花が咲く頻度)は少ないんですけど、花の大きさはDNAが8割です。
ただ、軸の長さは環境によって5割くらい。僕が驚いたのは、九州福岡県の八女市や広川町のあたりに視察に行った時。あっちの方のガーベラは、軸がすっごい長いの。
日本海側の気候になるから曇天が多いらしいんですよ。そうすると、ひょろひょろと伸びる。地域によっても差が出ますね。
ですが、花の花茎の大きさ自体は季節によっては変わりません。

鈴木さん
…この花、採って持っていって良いに?

小粥
え!?採って良いんですか。

鈴木さん
まず、採り方を教えるね。茎が根っこの方からアーチを描いて生えてるでしょう。この茎を押し倒しながら引っ張る。
ガーベラは基本的に引っこ抜きです。

引っこ抜かれたガーベラの根本

小粥
(根本をむんずと引っ掴んで)よいしょ!意外と簡単に折れますね。

鈴木さん
(花びらをひとつ取って)たんぽぽと一緒で、花弁一個一個に種がつくの。これまだ若いから種はついてないから分かりづらいかもしれないけど。
この中に花弁が40枚から50枚くらいあるかな。花が育ってくると、おしべとめしべが出来てくるんですけど、ガーベラはおしべとめしべが混在してるんですよ。
それで、受粉すると一個一個に種がつく。

小粥
このふさふさしてるとこが綿毛になるんですか。

花びらの根本のふさふさ

鈴木さん
そう、綿毛になる。だからね、花をこのまま枯れるまで置いておくと種が出来る。
おしべとめしべの受粉準備が整った状態になることを、花粉が回るっていう言い方するんだけど、花粉が回ったものを二つ合わせて受粉させます。
それで、母親にするのは花を残してぎりぎりまで枯らすんです。
この状態で普通に置いとくと、どんどん綿毛になって飛んでっちゃうので、種を取りたいんだったら、紙かなんかで包んどいた方がいい。
まあ、それはプロのやり方ですけどね。

花と花を合わせるように受粉する

鈴木さん
実はガーベラって面白いのはね、二つのお花を受粉させて一つのお花に30個の種が出来たとします。
30個、全部顔が違います。人間と一緒なの。ガーベラは、爺さんの特徴が出たり、婆さんの特徴が出たり、お母さんが出たりお父さんが出たり、もしくは突然変異だったり…。
何となくは似てはいますけど、一個一個違う。色も違う場合もあるんですよ。

小粥
なるほど!花の特徴が出る遺伝子がとても複雑なんですね、きっと。
どこが発現するかわからないみたいな。それは、面白いですね。

鈴木さん
祖先がピンクだったり白だったり黄色だったりするんだけど、何が反応するのかわからない。
種から作ったガーベラをオリジナルにした時代もあったんですよ。育種の圃場が昔はあったんだけど、でもね、それをやるとハズレが多すぎる。
だから今は、オランダの育種会社が種から育てたものを選抜した株を、日本に導入して僕らが二次選抜をするっていうやり方になってます。

オリジナル品種の試作圃場

鈴木さん
ここがうちのオリジナル品種を育てる畑。さっきの畑と違って、ひと鉢ずつ。これが最新のオランダ型です。鉢一個一個にコンピュータ管理の水がスティックで供給されている。
養分がこれしかないからかなり緻密にやってますよ。土耕栽培は、案外粗暴でも出来ちゃうんですが、鉢に入るだけの根っこしかない管理なので、日射量と廃液量など結構シビアに管理してます。

鈴木さん
養液栽培っていうオランダで発展した技術を日本に輸入して、そのマニュアルでやったんだけど、オランダって水が硬水なんですよね。
ちょっと日本では肥料配合を変えないとおかしくなる。
あとは、日本は四季の温度変動がオランダより激しいので、それによる植物のストレスっていうのは相当あるんですよ。それをなんとか僕らは日本の気候に合わせた形になるように日々研究しています。

今人気のパスタ系品種。花びらがクルンとしているのが特徴

鈴木さん
ここには60~70品種ほどの試作があります。デュメンオレンジ社っていうオランダの会社と提携していて、そこの会社が一次選抜した品種群がここに入っています。

鈴木さん
先ほどのヨーロッパ系の試作圃場では3分の1が発売されずにさよならします。このオリジナル品種の畑でもまだ生き残る確率は低いですね。

小粥
ふむふむ。ここから世に出回る品種はどのくらいあるんですか?

鈴木さん
僕らは、日本では浜松PCガーベラしか作っちゃいけないというルールで、この中から5品種を浜松PCガーベラのオリジナルとして選べる権利を持っています。

小粥
なるほど。
試作の中で販売されないものってなんか基準があったりするんですか?

鈴木さん
基本的には僕らの持っているラインナップと比較して、その花たちよりどこか優れたところあるのかないのか。
花色だったり花立ち(花が咲く頻度)だったり、やっぱりステム(花茎)の軸の硬さだったり、長さだったり…、色んなものを勘案しながら決めますね。
あとは自分のセンスです。感性に合うものを選ぶ。だから、ものの見事にメンバーそれぞれで選ぶものって違いますね。

小粥
最後はその人の感性なんですね。
この試作から株を増やすのはどうやっているんですか。

鈴木さん
浜松市農業バイオセンターに苗を持っていって、メリクロン(組織培養)という方法で増やしていきます。
組織培養の不思議なのはね、同じ芽をずっと生かしておくんだけど、4~5年すると性質が変わってくるんですよね。「あれ、違う花になってきたぞ?」みたいな。
基本的にはクローンなんですけど、もらった苗を見ると「あれ?こんなのあった?」見たいな苗もたまにありますね。もしかすると、株の中でも突然変異が起きてるかもしれないし、けっこう不安定。もちろん、あんまり不安定なやつは商品化されないですけどね。

小粥
そうなんですね。ということは、ガーベラって多年草(2年以上同じ株から花を咲かせる植物)なんだ!
そういえば、ガーベラを露地栽培してる人っていないですよね。なんでだろう。

鈴木さん
うん、ほぼいないですね。
ガーベラって元々は南アフリカの原産なんですよ。当然、露地で咲いてた。
普通に露地で咲いてた原種を、イギリスとオランダへ持ち帰ったんです。
それが18 世紀ぐらいのことだから、約200年くらいの間かな? 切花用として育種した結果、最低温度が10度以上とか、最高温度が 30度以下とか、そういう形質の中に収まるようになってきちゃった。
オランダは冷涼で一年通してあんまり温度変化がないと言われているんですが、そのオランダで施設栽培ができた、オランダの施設栽培の気候に合うものしか、生き残せてないということですね。

小粥
う~ん、なるほど。蚕みたいなものですね。人間がいないと育てられないというか。

鈴木さん
そうそう。だから、おそらく素材としては露地でもいける品種はあると思うけどね。もともとの親が対候性があったはずですので。

小粥
昔は、種子から作ったガーベラをオリジナルにした、なんて話も先ほどありましたが、現在の日本での育種事情ってどんな感じなんでしょう。

鈴木さん
ガーベラの育種家って日本には、ほとんどいないです。基本的にメリクロンで増やすしかないから、組織培養の技術を持っているとこじゃないとだめだし、組織培養自体が今オランダで基準と言われてるのが 8000本かな。1品種 8000本作らないとその品種を生かすラボが維持できない。
だから、日本みたいに少量多品種が欲しいって言っても、対応できないんです。
でも、実は僕らは浜松市農業バイオセンターで、茎頂培養をしてもらっているので、少量多品種が可能になっています。色々とハードルを乗り越えてバイオセンターがやってくれましたね。

小粥
やっぱりガーベラ育種はオランダが強いんですか。

鈴木さん
オランダはね、やっぱり自国での園芸生産が盛んなんです。パテント(特許権)を守るってやり方。
日本では、各種苗会社が、ある品種を開発したら、もうその品種は育種の親にはできないんだけど、オランダはオランダ国内で開発されたものは育種素材の利用オッケーなんです。
そういうわけで、他社が新しいものを出したって言った時にすぐ追随できる。それによって、世界の園芸作物、切り花とかの育種を全部オランダが握ったんですよね。

小粥
規制が緩やかな点があるんですね。国のルールが育種の自由度を後押ししてる。

鈴木さん
だから、僕らは視察って言うとオランダに行きます。まあ、最近はコロナ禍だったので、ちょっと行けなくなりましたけど。
本当は、毎年毎年若い奴らに「とにかくオランダ行ってこい」って言って。見るのがもう勉強なんで。オランダの最先端に触れるっていうのが一番の勉強だから。

オランダのカラーは鮮やかなオレンジ

鈴木さん
オランダは国のカラーがオレンジなので、圧倒的にオレンジ色の育種が多い。
最近は日本人もオレンジ色を好きな方は多くなってきたけど、やっぱり人気があるのは桜色。
桜色は欧米人に言わせると「ボケた色」だって。でも、あの桜色がいいんだって僕らが彼らに依頼して作ってもらって、やっと今世界的に認知され始めたってとこかな。

浜松PCガーベラの想い

鈴木さん
実は、ここ10年ガーベラ単価は下がり続けたんです。
その上、コロナで冠婚葬祭が激減し、人流制限があったりと、需要と供給のバランスが崩れてしまって、ガーベラを含めたいろんな花が全部ダメになったんです。
でも、そんなコロナ禍でも良いこともありました。それがサブスクリプション。
1ヶ月に一回とか、一週間に一回とか、金額にもよるんだけど、花が郵便で届くサービス。
いろんなコースがある中で、コストパフォーマンスが優れてる花っていうので、もう一回ガーベラが脚光を浴びてるんですよ。

小粥
コロナという困難の中でもう一度ガーベラという花の真価が再発見されたんですね。
コストパフォーマンスや高い品質も含めて、これまで培ってきたノウハウや仕組みがあったからこそなんでしょうね。

鈴木さん
品質維持は僕らもこだわりを持ってやっています。
例えば、箱詰めするときにはいつ採れた花ですっていうのを必ず明記してます。
母の日なんかはどんな花でも高くなるから採り溜めしてるところもあるけど、僕らはそれはやりません。

採集日は明記する

鈴木さん
それと僕らは個人としてもプロだけど、集団であるというところ。
みんなで収穫したものを持ち寄って出荷することの何よりいいのは、同じ花を同じ状態で比較できると言うこと。
自分と他の人が出荷した花を比較できる。そうすると、「あれ?この人のより俺の花の方が短い」だとか「小さい」、「色がおかしい」とか、人との比較の中で常に合わせられるでしょ。それが僕らにとって非常に栽培技術の向上になります。

小粥
同じ品種だったとしても作る人が違うと姿形が全く違う場合もあるんですか?

鈴木さん
顔が違いますね。なるべく近づけようと平均化を目指してはいますが、やっぱり肥料出すタイミングとか花を採るタイミングの違い、ハウスの被覆材なんかの違いで、花の色づきは結構変化しますね。
だから、それは合わせようっていう。誰が育てた品種を買ったとしても、いつでも同じ顔のものが行くという、そういうシステムを我々が作り上げたことによって、花を大量に使う場面、例えば、結婚式だとか、そんな場面でもガーベラが広く使われるようになったんですね。栽培技術の平準化は常に計ってますね。

小粥
いろんな要素が色づきに関係しているんですね。違う人が育てた花を同じように合わせるって言う技術!すごいですね。
惜しみない努力や協力があってこその技術だと思いますが。自分以外の同業者の方を自分のハウスに呼ぶのって嫌じゃないんですか。

鈴木さん
そうですね、百姓は自分のハウスを見せるのは嫌いなの (笑)。 でも、それは許さない。
いいところも悪いところも全部見せようって。…さらけ出す方がいいんですよ、結果的に。
誰でも自分が思ってる秘蔵の技術ってのはやっぱりある。でも、大体の場合は、秘蔵でも何でもない、みんな知ってる技術だったりするの。もちろん、特殊な方、ものすごい方もいらっしゃいますけどね。
数式にはできないっていう農業の世界ではあるんですけど、ある程度はマニュアル化できるノウハウは育まれてきたんじゃないかな。

小粥
個人のプライドも持ちつつ、組織としてのプライドも持ちつつって感じで、みんなお互いにどんどん高めあってる。
良いバランスが取れてますよね。かっこいいなあ。

小粥
ちなみに、鈴木さんはどんなガーベラがお好きなんですか。

鈴木さん
僕はね、とにかく濃い色が好きです!くど~いようなやつが大好き!派手~!みたいな(笑)
あとはね、芯黒っていうの。こういう、中が黒いのを芯黒って言います。

小粥
情熱的!

鈴木さん
でもね、お花屋さんに言わせると存在感がありすぎちゃって合わせる素材が難しいんだって。だけど、僕はこれが好きだから作り続けてますけどね。

小粥
一輪とか数本で渡すときにはすごく映えそう。この明るい存在感がガーベラって感じがしますけどね。

鈴木さん
そうそう。アレンジメントでも主役になれる。中心に一本置いて周りに葉物を配置すればもう完成!
もちろん、他の色のも育ててます。ピンクなんかの優しい色の方が、バラとか他の花と一緒に花束にするときには人気がありますね。
まあ、あんまり個性的なのばっかり育ててると「またあんたそんな派手なの育ててるの」って嫁に怒られちゃいますからね(笑)
嫁のいうことは聞きますよ~(笑)農業の基本形は家庭、家族ですから。

小粥
科学館もそうですよ。家族に感謝!

取材を終えて

鈴木さんの聞き応えたっぷりのお話とガーベラ栽培に対する真摯な姿勢に心打たれました。
プロ意識を持って品質向上に挑戦している姿がとてもカッコ良かった!

鈴木さんのご厚意でたくさんのガーベラをいただきました。

たくさんのガーベラをいただいた

思わぬお土産をいただき、大喜びのスタッフ一同。

「科学館でも受粉したら種って作れるかな」
「花びらの色がすごく鮮やかだけど、電子顕微鏡でみたらどう見えるのかな」

などと、次から次へと好奇心がやまない帰り道となりました。

どうやら、ガーベラでひと研究ありそうな予感がします。
後日譚「浜松ミクロ散歩「ガーベラ」【後編】~ミクロな美しさ~」へ続く。

◆ 取材協力

浜松PCガーベラ

◆ 記事執筆

黒川夏希(ウィスカーデザイン)

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