浜松科学館 みらいーら

浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩け…

浜松科学館 みらいーら

浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩けば1分足らずで通過してしまいます。 その1歩1歩にもたくさんの生き物がいて、関わり合い、科学的な事象が起こっています。「小さな森での小さな出会い」を少しずつお届けします。

マガジン

  • 浜松ミクロ散歩

    「浜松のことをもっとよく知りたい!」 好奇心旺盛なスタッフが浜松科学館を飛び出して、浜松各地を訪問。 訪問先で出会った方々とふれあい、こだわりの商品などを科学館にある電子顕微鏡で観察して、ミクロから浜松を探っていく企画です。

  • 105歩で生き物観察

    浜松科学館自然観察園は地域の方々のお散歩ルート。歩道は端から端まで105歩。普通に歩けば1分足らずで通過してしまいます。 その1歩1歩にもたくさんの生き物がいて、関わり合い、科学的な事象が起こっています。「小さな森での小さな出会い」を少しずつお届けします。

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記事一覧

他人の空似? ハヤブサとトビの話

ハヤブサ登場!ある日の夕方、自然観察園の空を見上げると… 「ハヤブサだ!」 アクトタワーをバックに、科学館の上空をスマートなシルエットが旋回していました。20年く…

コウモリは手のひらで空を飛ぶ。

生き物たちが動き始める啓蟄(けいちつ)が過ぎ、自然観察園のオオシマザクラも咲き始めました。いよいよ本格的な春到来!といった感じですね。 コウモリの指は翼の一部今…

旬ではない生き物の観察 ~セミをめぐる冒険~

謎の卵を発見!先日、枯れ枝に謎のささくれがあることに気が付きました。これでもか!と不気味なほど大量のささくれが、①枯れ枝に、②等間隔で、③決まった形で付いていま…

「色」と「食」で、春を楽しむ。

少しずつ暖かくなってきましたね。3月5日は啓蟄(けいちつ)。生き物たちが蠢(うごめ)きはじめる季節です。モノクロな冬から、色とりどりな春へ向けて、生き物たちは変化…

他人の空似? ハヤブサとトビの話

他人の空似? ハヤブサとトビの話

ハヤブサ登場!ある日の夕方、自然観察園の空を見上げると…

「ハヤブサだ!」

アクトタワーをバックに、科学館の上空をスマートなシルエットが旋回していました。20年くらい浜松市に住んでいますが、市街地でハヤブサを見たのはこれが初めての経験。大興奮です!

ハヤブサのように鋭い爪と嘴をもち、他の動物を襲って(もしくは腐肉を)捕食する鳥類を猛禽類(もうきんるい)と呼びます。猛禽類の例として、ワシやタカ

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コウモリは手のひらで空を飛ぶ。

コウモリは手のひらで空を飛ぶ。

生き物たちが動き始める啓蟄(けいちつ)が過ぎ、自然観察園のオオシマザクラも咲き始めました。いよいよ本格的な春到来!といった感じですね。

コウモリの指は翼の一部今月下旬には冬眠していたコウモリたちも活動を開始することでしょう。自然観察園が位置する浜松の市街地では、主にアブラコウモリを見ることができます。

アブラコウモリは、私たちヒトと同じ哺乳類に属します。夜間に池の水面や畑など開けた場所を飛翔し

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旬ではない生き物の観察 ~セミをめぐる冒険~

旬ではない生き物の観察 ~セミをめぐる冒険~

謎の卵を発見!先日、枯れ枝に謎のささくれがあることに気が付きました。これでもか!と不気味なほど大量のささくれが、①枯れ枝に、②等間隔で、③決まった形で付いています。これら3つの規則性があることから偶然できた傷ではなく、きっと生き物の仕業でしょう。

観察のために少しだけ枝を削ってみると…
中から細長い白色のカプセルが出てきました!
おそらく、昆虫の卵です。

枯れ枝に深くまで傷を付けて、内部に産卵

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「色」と「食」で、春を楽しむ。

「色」と「食」で、春を楽しむ。

少しずつ暖かくなってきましたね。3月5日は啓蟄(けいちつ)。生き物たちが蠢(うごめ)きはじめる季節です。モノクロな冬から、色とりどりな春へ向けて、生き物たちは変化しはじめています。

今回は、植物たちの「色」に注目してみましょう。

「色」と「食」で、春を楽しむ自然観察園を歩くと、地面に「緑色」が目立つようになりました。
地に張り付くように葉を広げるセイヨウタンポポ。
若い黄緑色のヨモギ。
そして

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