スマートフォン片手に生き物観察。
はじめに
夏休みが終わって浜松科学館では落ち着いた空気が流れるようになりました。今日は久しぶりに科学館のサイエンスパークをお散歩してみたいと思います。
散歩のお供はスマートフォン(以下、スマホ)と、100円ショップで販売されているスマホ用のマクロレンズ。
これを持って、日々歩いている場所をゆっくりと眺めてみたいと思います。
それでは出発です!
クロヤマアリ
まずは科学館のエントランス。
地面のブロックを拡大すると…
カタバミ
エントランス脇の植え込みには色々な植物が生えていそう
拡大して見ると…
ムクノキ
ツツジの植え込みからピョンと伸びるムクノキ
拡大して見ると…
ツユクサ
ツツジの植え込みの先にはシュロが植えられています。
その脇に青色の花が咲いていました。どこにいるか分かりますか?
ツユクサを拡大して見ると…
コケ類と地衣類
トランポリンで遊ぶ子供たち。
保護者はケヤキの陰に設置されたベンチでのんびりしています。
そんなケヤキに注目してみましょう。
ケヤキの幹を拡大すると…
ケヤキは私たちヒトだけではなく、多くの生き物たちの拠り所なのですね。
キマダラカメムシ
ケヤキの隣に生えるアベマキ。
アベマキの葉にキマダラカメムシがとまっていました。
拡大して見ると…
虫こぶ
さらにアベマキの葉を観察すると葉の裏にニキビのようなできものを発見。
拡大して見ると…
シロツメクサ
シバをふくめたイネ科植物に埋もれるように、シロツメクサが咲いていました。
拡大して見ると…
おわりに
楽しいお散歩タイムもお終い。
小一時間ほどでしたが、134枚の写真を撮っていました。
写真を撮るということは「見る」ことの第一歩だなぁ、と改めて感じました。
何も持たずに生き物観察へ出かけても、何となく時間だけが過ぎて普通のお散歩になってしまうことがあります。生き物観察の動機づけとして、写真を撮ることが目的の一つになると思います。
写真が残ることで、現地では気が付かなかったところを改めて考察することができます。
撮影のコツは、複雑な形をした部分や、上から横から下からなど様々な角度から撮ること。屋内に戻ってからゆっくり観察したり、深く考察できるような写真をたくさん残せたらいいですね。
何より写真を撮ることはとても楽しいです。
科学館の自然観察会でもコケ類、地衣類、水滴など小さな対象を観察する際にマクロレンズ付きのスマホを使用することがあります。最近の子供たちはスマホ経験者が多く、マクロレンズにも簡単に慣れて撮影に夢中になります。
ぜひスマホ片手にお散歩を楽しんでみてください。
今年の12月には、スマホ片手に生き物観察を楽しむイベントも予定しています。本記事のように観察する対象を縛らずにのんびりとお散歩を楽しむ内容です。興味のある方はぜひご参加ください♪
自然観察園の整備活動や、生き物観察に必要な物の購入に充てさせていただきます。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。